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2000年9月にSony Computer Entertainmentより発売されたPlayStation用のゲームです。戦術シミュレーションといわゆるギャルゲー的なものが同居したゲームですが、プレイヤーキャラ以外のキャラがすべて(一応)AIを持っていて、自立的に行動しており、プレイヤーを無視してつきあい始めたり、喧嘩をしたりします。非常に自由度の高いゲームで、ゲームの印象はプレイヤーの行動やプレイヤーの考え方で大きく変わるものと思います。また、戦術シミュレーション側の完成度も非常に高く、それだけでも十分遊べる(というか、学園モードは要らないという人ももちろんいる)レベルになっています。ただ、少々とっつきわるいかもしれません。
このゲーム、販促活動は無かったのですが、電撃PSでの趣味的応援やネットでの口コミなどによってちょっとしたヒットとなり、幾つかの賞も貰っています。アンソロジーコミック化(18禁含めると、2003年5月現在で20冊)や連載コミック化、ノベライズ、ドラマCD化やアニメ化などの展開が後追いで行われました。発売時点より後からのほうが盛り上がった作品です。(かくいう筆者も発売後、1年してから購入したんですけども)
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なにより、世界観と完成度の高さに惹かれました。ゲームへの感情移入でこれ以上のゲームは今までありませんでした。幾つかRPGやADVをやってきましたが、読み物を読んでいる感覚から抜けられなかったものですが、このゲームは入り込んでいる感覚が湧き上がりましたね。特にNPC(NonPLayerCharacter)に感情を持ってしまうわけです。(なんか2次コンみたいで危なそうですけど)やっぱ勝手に動いているというのが大きい。また、戦争をモチーフにしているので、キャラクタの戦死がある。ファーストプレイでは、戦死を2名だしてBランククリアだったんですが、壬生屋の戦死は特攻しただけなんでそんなに気にしなかったんですけど、その後で、陳情で1番機パイロットに異動させて戦死した加藤にはトラウマがあって、その後のプレイでラインオフィサーには絶対異動させられなかったり。(加藤は自分からなりにいかないからほっとけばいいんですが)とにかく、戦死には気を遣う。2週目で全員生存をねらってて、森さんが暗殺されたときなど、絶句してそのままゲームやめて寝てしまったほど。(しかもセーブの間隔の問題でやりなおしできなかったし)
あと、このゲームの魅力は独特の世界観ですね。世界の謎というやつです。この辺はただ漫然とゲームをやっているだけでは、はっきりしないので色々ネットを回ってみたりする必要があるでしょう。(もう日が経っているので今から見て回るにはかなり厳しそうですが)また、キャラクター毎の設定の細かさも見逃せないですね。知らずにプレイした後に、知識を得てプレイするとまた違った感覚が得られました。
最近は、このゲームをやってないんですけど(やると時間をかなり取られてしまうので)、世界観だけで楽しめるところがありますねぇ。アンソロジーでパターンの違うネタが色々出てきますけど、マルチエンディングといいながら殆ど1本道のゲームと違い、NPCの性格付けと世界だけを構築してほったらかしにしたゲームなので、2次創作がかなり無理なくできていまい、2次創作を受け入れやすいのもこのゲームの特徴だろうと思います。
たぶん、先頃のTVアニメ放映の関係で、新たにゲームをする人も出てくるでしょうが、それにあわせて続編というかさらに新しいものを期待したいところです。
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